第8回分子ロボティクス年次大会にて大学院理工学府 物質?生命理工学領域博士後期課程2年の登坂俊行さんが若手研究奨励賞を、鈴木允人さんが学生プレゼンテーション賞を受賞しました
2025年3月12日-13日東京大学駒場1キャンパスで開催された第8回分子ロボティクス年次大会において、分子科学部門?生命分子機能化学研究室(神谷厚輝研究室)所属の博士後期課程2年の登坂俊行さんが若手研究奨励賞を、鈴木允人さんが学生プレゼンテーション賞を受賞しました。
登坂さんの受賞題目は『改変型βバレルOuter membrane protein nanoporeの構築と細胞サイズリポソームを用いた分子輸送の検討』です。本研究は、大腸菌の外膜に存在する膜タンパク質をタンパク質工学により改変し、細胞膜にナノサイズの小さな穴を形成するタンパク質ナノポアを構築しました。構築したタンパク質ナノポアを人工細胞膜リポソームに組み込み、ナノポアを介した蛍光分子の輸送を観察しました。今後、さらなるタンパク質改変により、リポソーム-生細胞間での分子輸送を実現することで、疾病診断等の医工学分野への応用が期待されます。
鈴木さんの受賞題目は『外部刺激に応答した小胞内膜上でのタンパク質集積と酵素反応の効率化』です。本研究は、外膜をリン脂質、内膜を両親媒性タンパク質とリン脂質で構成した非対称膜小胞を作製し、外部刺激に応答した小胞の内膜上での2種類の蛍光タンパク質の集積と、酵素の物理的近接による活性向上を観察しました。今後、小胞内水相での効率的な物質生産を可能にする高機能な人工細胞モデルとしての応用が期待されます。